◆[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

角川春樹事務所の「グルメ文庫」の一冊。
『行きつけの店』、『草競馬放浪記』、『温泉へ行こう』などから、酒にまつわる文章26篇が抜粋されている。この手の本の作り方には、どうしても違和感が残る。特に山口瞳などは一冊通して読んで味わいのある作家だから、なんだか物足りなかった。
酒を前面に押し出した文章というよりは、話のなかに酒が出てくるといった感じ。

戦後から50年間の流行した日本のファッションがジャンル分けされて紹介されているので分かりやすかった。これだけキチンと分類されて、かつ結構なボリュームで解説してある本はなかなかないと思う。
ファッションを事実に忠実に再現するのに適しているのはイラストだが、取材者やイラストレーターの主観や技術というバイアスがかかってしまう。これを排除するため、あえてドキュメンタリー写真のみ掲載する方針で制作されているそう。
そのため、手配しにくかったと思われる古い写真に関しては、もう少し分かりやすい写真を…とか、その写真を載せてくれてたら…とか物足りなさも感じたが、価格と内容のバランスでは十分元をとれる内容だと思う。

腹立たしい本だ。筆者は、ウォートンやノースウェスタンのBスクールで「ベスト・ティーチャー賞」を取っているそうだが、どういうことなのか。
学術書として読めば即失格だ。証明が無いし、例示が少ない。経営学の二つのアプローチ、「例を多く調べて演繹する」か「特定のケースを深く掘り下げてセオリーに導く」のどちらでもない。
初めの方にP&Gのケースと思われる例が10ページも匿名で続くのだが、結末は「2010年ころには結果が見えているだろう」(訳書の発行は2009年)。つまりこのケースが示す結論などありはしないのだ。
「リーダーを早期に見つける方法を知ることだ」と指摘しているが、その方法は示していない。
「徒弟制度によるCEO教育モデル」というおもしろそうな提言をしているのだが唐突で、そのモデルをサポートするケース資料も無ければ、成功例が示されているわけでない。コンセプトだけである。こう分析してみると思いつきだけだ。
「育成計画は個々の特性に応じて」と「いかにも」風なことを言っているが、それって共通特性の抽出に失敗して何も言っていないことだ。「みんなでそれぞれ考えろ」と突き放していると同じ事で、読者に何も裨益していない。
最後の章で「CEOの育成は重要なことだ」と結んでいるが、問題は「それをどうする」ということだ。思わせぶりな書名だが、「それをどうする」という根本的な答えを提出していないままで逃げ出している。

「アフィリエイトの仕組みを使って実際にホームページで利益を上げる」という視点で具体的にまとめられていると思った。GoogleのAdsenseについてもごく軽く触れられていて、「ホームページでどうすればお金が稼げるのだろう?」という程度の知識だった私にはとても参考になった。
逆に言うと、具体的過ぎるところもあり、アマゾンのアフィリエイトリンクの紹介部分などは読みとばした。また、具体的な内容が書かれていても、もうすでに出版後1年半経過しているので変化している部分はあるのかもしれない。少なくとも、この本で紹介しているアフィリエイト・サービス・プロバイダ(ASP)は健在なので、私は登録からはじめてみようと思う。