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先ず2006年に著述されたことに驚いた。
しかし、その当時に私が読んだとしても、軽く受け流していたかも知れない。
著者が提示した第4の波は着実に進んでおり、先進国の人間にとってその問題はより切実なものとなった。
版が重ねられているのも納得できる。
著者が提示するコンセプト時代の人物像は独創性を備えたリーダーであり非常にレベルが高い。個人的にはスティーブジョブスを思い浮かべた。
また著者がこの結論を得るまでにどの様な考えを重ねていったのか想像するのはとても刺激になる。
以下はこの本の批評ではなく私がこの本を自分の中に取りこむ過程で考えた内容です。
豊かさが個人の生きる目的とロマンを失わせ、利己的な欲望を充足させる事のみを追求させる。
世界でコスト格差以外の教育レベル、情報、インフラ等の格差が無くなりつつある。
著者が指摘する先進国特有の問題に加え、日本ならではの問題についても考えるべきだろう。
日本独特の共同体と階級が重なり曖昧に入り混じった構造は内包する全ての共同体を統率するリーダーの存在を成り立たせない。
日本人の殆どの個人の行動の基準は自分の哲学(宗教も含む)では無く属する共同体のルールであり共同体と個人の境界線が曖昧である。
これらの社会と個人の特徴を考えると他の先進国に比べ外部の変化に容易に対応出来ないと思われる。
日本人とは特殊な環境を維持し自らを特殊化して成長した民族だと私は考える。...
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角川春樹事務所の「グルメ文庫」の一冊。
『行きつけの店』、『草競馬放浪記』、『温泉へ行こう』などから、酒にまつわる文章26篇が抜粋されている。この手の本の作り方には、どうしても違和感が残る。特に山口瞳などは一冊通して読んで味わいのある作家だから、なんだか物足りなかった。
酒を前面に押し出した文章というよりは、話のなかに酒が出てくるといった感じ。

明治以降の日本の家と住居の歴史を
小津安二郎の「東京物語」や高畑勲の「火垂るの墓」などの映像、
公団住宅の2DK誕生の物語、山本理顕の集合住宅など
多彩な資料、実例を紐解きながら
抽象的になり過ぎずに、実感をもって描いてみせる。
また、西川は伝統的な日本の家を「いろり端のある家」と「茶の間のある家」の二重構造と捉え、戦後の家を「リビングのある家」と「ワンルーム」の二重構造と捉える。
サブタイトルだけ見ると、戦後日本の家の在り様は「男の家」から「女の家」へ、そして「性別のない「部屋」」へと変遷したのだ・・・と言っているようにも受け取れるが、ことの実際はもっと複雑で多様な様相を呈していることを分かった上での、シンプルで明快な語り口が、説得力を持っていた。
もともと大学の講義を本にまとめるというコンセプトがあり、講義一回分を一章として、全14章からなる章立ては、新書の一章としてはかなり短いので、テンポよく読み進めることができて、気持ちよく読み進めることができた。
論理構築、文体の平易さ、本作りのコンセプトなど、とてもバランスのとれた、レベルの高い本だと思います。

-この本は2006/10に書かれた本です。
非常に早いスピードで変化をしている携帯業界を題材にしていながら、
今(2007/5)読んでもまだまだ役に立つと感じるというのは
凄いことだと思いました。
著者の業界に対する理解の深さの為せる技なのでしょう。
メジャー3社+ウィルコムのみならず、イーモバイルまでカバーされています。
-キャリア毎の戦略の違いが非常に分かりやすく整理されていました。
-一言でまとめると「ケータイにおけるサービスや料金競争は、
ネットワークの方式に左右される点がある」ということなのですが
auがDocomoよりもいち早く「パケット定額」を導入し
「着うたフル」をなぜ実現できたのか、FOMAがなぜ躓いたのかなど
非常に分かりやすかったです。
-ただし、題名の”Web2.0”について触れられている頁は
多くないのでそこに期待される方は肩透かしに感じるかもしれません。
-携帯業界は非常に注目している業界なので著者の次作に期待します!